夜宮公園のしょうぶ池の脇を通っている、沢見~天籟寺市道の、約100本の“なんじゃもんじゃの木”に雪が積もったような、真っ白い花が咲いています。
正式名はモクセイ科・ヒトツバタゴ。
ギリシャ語で、“雪の花”と言い、まさにその形容がぴったりです。呼び方も地方それぞれで、この木の自生地の一つである対馬では国の天然記念物に指定され、“海照らし”(夜は月明かりで白い花がほのかな光を海面に投じて、海面が明るくなることから。)或いは“なたおらし”(ナタをも折らすほど木が硬いから)と呼ばれています。 この、なんじゃもんじゃの名前の由来は、明治神宮外苑にあった大木の花の名前がわからず、なんじゃもんじゃと呼ばれたところから来ているという説があります。
★大辞泉には・・・その地方には珍しい樹種や巨木をさしていう称。クスノキ・ヒトツバタゴ・バクチノキなどである場合が多い。千葉県神崎町神崎神社のもの(クスノキ)、東京都明治神宮外苑のもの(ヒトツバタゴ)、筑波山のもの(アブラチャン)などが有名。あんにゃもんにゃ。とありました。
(「ふ~ん、ヒトツバタゴだけではないんだ。」
・・・これは私の独り言です。)
北九州市は1993年頃から、街路樹にケヤキ・イチョウ等に加えて個性作りを目指し、花が美しいコブシ、ハナミズキ・タイザンボク等を植えていますが、この市道にはヒトツバタゴが植えられ、なんじゃもんじゃ通りと名づけて、戸畑区の代表的な見所のひとつになっています。
最初は60本ばかりだった木々も増え、また大きく成長し立派な並木になって、4月の終わりから5月のゴールデン・ウィーク時分になると、赤いつつじの花と真っ白なヒトツバタゴの競演を楽しむことができます。
ただいま真っ盛りです。