小倉北区黒住町にある「松本清張小倉旧居」が昨年の12月21日(清張さん誕生日)に 一般公開されたことを知り訪れてみました。 旧居の玄関横の新しい真っ白な案内板には、こう書かれています。
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史跡
松本清張小倉旧居
この家は、小倉陸軍造兵廠職員住宅として昭和11年頃建設されました。
1945(昭和20)年日本の敗戦にともない、造兵廠は米軍に接収され、同時に多くの職員住宅が空き家となりました。
終戦後、朝鮮から復員したばかりの松本清張さんが同じ朝日新聞の同僚の紹介で1945(昭和20)年にこの家を借り受け1952(昭和27)年に購入しました。
この間、朝日新聞に勤めるかたわら創作活動に取り組み
1950(昭和25)年週刊朝日が募集した100万人の懸賞小説に応募、「西郷札」が三等に入選、作家としてのデビューを果たしました。
つづいて1952(昭和28)年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞、その年の暮、朝日新聞東京本社へ転勤となりました。
翌年の1953(昭和29)年6月に、朝日新聞の同僚水野シズコさんが松本清張さんからこの家を購入、爾来、親子三代にわたって大事に守り続けて来ました。
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下の写真は、かつて清張さんが書斎として使われていた部屋です。(無造作に積まれた本の山が印象的でした。)この部屋で案内板にもあるように、「西郷札」や「或る小倉日記伝」という素晴らしい作品がが生まれました。
この日は、本当に寒い日でしたが、居間で暖かいお茶を頂きホっとしたひと時を過ごさせていただきました。
「ごちそうさまでした・・・・・」
なお、旧居の住所は 北九州市小倉北区黒住町16-14
Tel O93-931-4515です。
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